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(07/13)
究極の選択
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ちょっと更新止まってましたゴメンなさい。
だってカゼがなおらねぇもの。
だがしかし今月中には終わらせるんだ!(自分で追い込んでいる
今回は川崎さんです。
J1リーグ 2位
勝点67 試合数34 勝20 分7 負7 得点84 失点55 得失点差+29
ナビスコカップ 準決勝敗退 ベスト4
天皇杯 5回戦敗退 ベスト16
川崎フロンターレ | ||||||
ジュニ | 我那覇 | |||||
マギヌン | ||||||
(マルクス) | ||||||
マルコン | 谷口 |
中村 |
森 | |||
伊藤 | 寺田 | 箕輪 | ||||
相澤 | ||||||
(吉原) |
選手やシステムを固定できていたのがよくわかりますよね。
怪我人も出ませんでした。
寺田がちょいと離脱したくらいでしょうか。
06シーズンは、浦和・ガンバ・川崎が優勝争いをして、
しかし、選手層では浦和やガンバと比べると残念ながら劣ってしまう。
だから、ケガも少なくて、メンバーを固定できたのはよかったですね。
代表選手が(W杯時に)いないことも関係していますかね。
1節に6-0(新潟)、2節に7-2(京都)、
そんな強烈な印象の開幕だった川崎。
その勢いは落ちませんでしたね。
連敗は1度のみ。好調は年間通してでした。。
システムは3-4-1-2で、
Jリーグにおいては、3-4のブロックの完成度を高め、
そこから、前線を生かすような形のが、強い。ここ数年はそう。
そして川崎は、まさにそのとおりの組織構造。
安定させた守備から、ジュニーニョや我那覇にボールが渡り、
それを中盤、ブロックで言うならば4-1、いや、4か。
が、すばやくフォローする。
森とマルコンの両サイドは
サイドラインに張り付いて上下動するだけでよかったのですが、
それは、中央の、ジュニーニョ・我那覇はもちろんですが、
谷口・中村の中央でのプレーぶりが素晴らしかったことがあります。
守って、すばやく攻める中で、
ダブルボランチの攻撃参加というか押上げというか、それは大きくて。
ボールを奪うポイントにも、展開できる起点にも、
そして、フィニッシュに絡むことも出来る。
中村は、タメを作って超正確に展開し、バイタルでフィニッシュにも絡むのですが、
それを、フォロー無しで一人でやれてしまうのがすごい。
ボールが出せなくて詰まる事が無く、
だから、両サイドは(特に森)前方のスペースに走ればそこに正確なパスが飛んできて、
その信頼関係は、あったと思いますよ。
谷口は、まぁこっちでも書いたんですが、
05年シーズンとの対比という意味では、
従来のアンカー的な役割、
つまりは、相方の中村をある程度高い位置で自由にさせて
自らは後方のスペースを埋める、まぁ語弊を恐れずに言うならば
鈴木啓太のような動きだったのですが、
06年シーズンの谷口は、後方だけでなく前方のスペースを埋める、
すなわちジュニーニョや我那覇の動きにつられた相手DFラインのギャップによって
生じたスペースに飛び出してPA内に進入するようになりました。
むしろ、中村のが低い位置の時のが多かったかもしれません。
結果も出しました。13得点。素晴らしい数字です。
谷口のように飛び出していくボランチももちろんいますが、
谷口がそれと違うのは、フィニッシュまで持っていけることだと思います。
ラストパスやクロスを上げるみたいなチャンスを生み出すのではなくて、
飛び出してボールを受けてそのままフィニッシュ出来るのが谷口。
それはそのまま数字で示されていると思います。
試合中に4バック気味にシフトすることがよくありました。
伊藤を左に少し押し出し、森を少しサイドバック気味に。
それからも分かるように、川崎はまずは守備を安定させ、
その上で、奪ったら中盤が押し上げて飛び出して、
ジュニーニョや我那覇を生かす。
少ないタッチですばやく攻め込む時のが一番よかったかなぁと。
同時にサイドが全力で駆け上がりながら、
ジュニーニョ・我那覇・中村・谷口のセンター陣が
すごくシンプルに、相手ゴールに向かう。
生命線は、やっぱり、ダブルボランチだと思うんです。
しかし、川崎はものすごく押し込まれてベタ引きになる時間帯があって。
ジュニーニョに単純にボールを蹴ってのカウンターでは
やはり限界があって(その限界を突破してしまうときがあるのもさすがですが(笑))、
何が言いたいのかとゆーと、谷口と中村が押し込まれてしまうと、
途端に攻撃が薄くなってしまう。
そうした劣勢を跳ね返す力は、
浦和やガンバと比べると一歩だけ譲るかと感じます。
それは、一昔前に王者だった、横浜や磐田や鹿島も持っていたものでした。
ゲームの流れであったり、ゲームを支配するであったり、
そうした分野において、まだ差があって。
ただ、そうしたスタイルこそが川崎ではあるんだけど。
とにかく、J1昇格2年目とは思えない強さがありました。
守備をベースにした3-4-1-2システムの完成度は高くて、
それはJリーグのチームが3-5-2を取るときに
目標としている一つのスタイルであったと思います。