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(07/13)
究極の選択
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本年も是非ご贔屓によろしくお願い致します。
さて。
元旦ということで、ゴロゴロしてただけなんですけども、
一応天皇杯決勝を見るってのは恒例行事なわけでして、
なので、せっかくだから、雑感を。
第86回天皇杯 決勝
2007/1/1(月・祝)14:02キックオフ/国立/46,880人
浦和レッズ 1-0 ガンバ大阪
得点者:87'永井雄一郎(浦和)
浦和レッズ | ||||||
永井 | ||||||
小野 | ポンテ | |||||
相馬 | 平川 | |||||
山田 | 鈴木 | |||||
ネネ | 内舘 | 細貝 | ||||
都築 | ||||||
ガンバ大阪 | ||||||
マグノ | 播戸 | |||||
二川 | ||||||
家長 | 加地 | |||||
遠藤 | 明神 | |||||
山口 | 宮本 | 實好 | ||||
松代 | ||||||
怪我人が続出、ワシントンと三都主も不在の浦和と、
シジクレイがベンチスタートですが、ほぼベストメンバーのガンバ。
J1リーグ開幕戦も同じ対戦カードで、引き分け。
そして、リーグ最終戦、優勝を争う直接対決で浦和が勝利することも、ありました。
リーグ最終順位で、1位浦和と、2位ガンバとの、
前者は天皇杯連覇とブッフバルト監督のラストゲームを、
後者は宮本のラストゲームと、リーグ戦のリベンジを。そんな対決。
誰がどう見ても、ガンバのペースで試合が始まり、
確かに、終盤には浦和が盛り返した感はありましたが、
ただ、それでも、試合の流れと、ガンバの勢いを、
浦和のそれが上回る時間帯は、無かったと思います。
序盤は、浦和の前線3枚、永井・ポンテ・小野が、
特に守備面において、チームと噛み合わない。
プレスに行くのか、行かないのか。
前線に残るのか、残らないのか。
引くのか、引かないのか。
そこには迷いが見られ、
それによって、DFラインからのビルドアップ、
中盤での正確なパスワーク、
そして後方からの押上げとフォローを、ガンバに許してしまう。
足元の技術やパス精度では、ガンバの方が1枚も2枚も上手で、
中盤を支配され、ゲームの流れを完全に持っていかれる。
加地と家長のサイド突破も、再三許してしまい、
それでいて、いとも簡単にロングボールを蹴らせ、
マグノアウベスと播戸にCBの裏を取られつづけました。
それは、序盤だけでなく、90分を通して、そうでした。
劣勢でも流れは必ずやってくる、とはよく言いますが、
前述のように、流れは、90分、ガンバにありました。
いや、87分に、カウンターで得点したから、
流れはその瞬間だけでも浦和だったんじゃないのか、
な~んて考えもしましたが、
やっぱり、流れが来ていたと言うよりは、
ゲームの流れに逆らって、振り切ったという表現のような。
序盤が過ぎたあたりからは、浦和が、いわゆる「0トップ」に近い形、
つまりは、劣勢な中盤に永井が下がって中盤ポゼッションを回復、
なんとか形にしようとしますが、
それでも、浦和は決定機を作ることができませんでした。
セットプレーでも、ターゲットが不在で、
サインプレー、トリックプレーで打開しようとするも実らない。
中盤でも、サイドでも、ガンバは浦和を圧倒し、
決定機も幾度も迎えていました。
宮本を中心としたDFラインも素晴らしかったですね。
テレビで見ていても分かるほどに、
ラインの上げ下げは洗練されていました。
しかし、いくら時間がたって、流れが変わらなくても、
ガンバは浦和のゴールネットを揺らすことができない。
都築は当っていましたね。何度もピンチを防ぎました。
そうして、凌ぎ続けた浦和は、
カウンターから、途中投入の岡野のスピードで裏を取り、
その折り返しを、徐々にスペースを得て
ドリブル突破を見せ始めていた永井が、
87分、ゴール前で詰めて得点し、
そうして、終始ガンバペースの試合は、浦和が1-0で勝利。
ガンバの強さと、浦和の強さを見ることができた、
終わってみれば、2006年の総まとめのようなゲームでした。
試合中は、あまりそうは思わなかったんですけどね。
それは、多分、結果からくるもので、
やっぱり、浦和が勝つんだなぁと。
ガンバも十分に勝てたゲーム。むしろ、勝っていた。けれど、負けてしまって。
その攻撃力は、Jにおいてトップクラス。
しかし、それは、浦和の「試合に勝てる強さ」を、むしろ引き立ててしまいました。
浦和は、内容では完敗で。
3バックのレギュラーを全員欠き、
三都主もいなくて、劣勢をひっくりかえせるワシントンもいなくて。
でも、勝てる。
天皇杯の連覇という肩書きを手にした、という観点で考えると、
去年の清水との決勝の方が、内容がよく、浦和らしさが出ていて。
それでも、今日の試合のほうが、浦和の強さを、感じてしまった。
真中辺りでも書きましたが、流れに逆らえる、
それこそがサッカーの面白さ?いやいや。確かにそうなんだけど。
ここまで流れに逆らったシーンは、めったに見れませんよ。
浦和は強い。
そんなことを思ったワタシでした。