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2007'01.02.Tue
あけましておめでとうございます。
本年も是非ご贔屓によろしくお願い致します。

さて。
元旦ということで、ゴロゴロしてただけなんですけども、
一応天皇杯決勝を見るってのは恒例行事なわけでして、
なので、せっかくだから、雑感を。

第86回天皇杯 決勝
2007/1/1(月・祝)14:02キックオフ/国立/46,880人
浦和レッズ 1-0 ガンバ大阪
得点者:87'永井雄一郎(浦和)

 浦和レッズ
 
      永井      
             
    小野   ポンテ    
相馬           平川
    山田   鈴木    
             
  ネネ   内舘   細貝  
             
      都築      
 
 ガンバ大阪
 
    マグノ   播戸    
             
      二川      
家長           加地
    遠藤   明神    
             
  山口   宮本   實好  
             
      松代      
 


怪我人が続出、ワシントンと三都主も不在の浦和と、
シジクレイがベンチスタートですが、ほぼベストメンバーのガンバ。
J1リーグ開幕戦も同じ対戦カードで、引き分け。
そして、リーグ最終戦、優勝を争う直接対決で浦和が勝利することも、ありました。
リーグ最終順位で、1位浦和と、2位ガンバとの、
前者は天皇杯連覇とブッフバルト監督のラストゲームを、
後者は宮本のラストゲームと、リーグ戦のリベンジを。そんな対決。

誰がどう見ても、ガンバのペースで試合が始まり、
確かに、終盤には浦和が盛り返した感はありましたが、
ただ、それでも、試合の流れと、ガンバの勢いを、
浦和のそれが上回る時間帯は、無かったと思います。

序盤は、浦和の前線3枚、永井・ポンテ・小野が、
特に守備面において、チームと噛み合わない。
プレスに行くのか、行かないのか。
前線に残るのか、残らないのか。
引くのか、引かないのか。
そこには迷いが見られ、
それによって、DFラインからのビルドアップ、
中盤での正確なパスワーク、
そして後方からの押上げとフォローを、ガンバに許してしまう。
足元の技術やパス精度では、ガンバの方が1枚も2枚も上手で、
中盤を支配され、ゲームの流れを完全に持っていかれる。
加地と家長のサイド突破も、再三許してしまい、
それでいて、いとも簡単にロングボールを蹴らせ、
マグノアウベスと播戸にCBの裏を取られつづけました。
それは、序盤だけでなく、90分を通して、そうでした。
劣勢でも流れは必ずやってくる、とはよく言いますが、
前述のように、流れは、90分、ガンバにありました。
いや、87分に、カウンターで得点したから、
流れはその瞬間だけでも浦和だったんじゃないのか、
な~んて考えもしましたが、
やっぱり、流れが来ていたと言うよりは、
ゲームの流れに逆らって、振り切ったという表現のような。

序盤が過ぎたあたりからは、浦和が、いわゆる「0トップ」に近い形、
つまりは、劣勢な中盤に永井が下がって中盤ポゼッションを回復、
なんとか形にしようとしますが、
それでも、浦和は決定機を作ることができませんでした。
セットプレーでも、ターゲットが不在で、
サインプレー、トリックプレーで打開しようとするも実らない。
中盤でも、サイドでも、ガンバは浦和を圧倒し、
決定機も幾度も迎えていました。
宮本を中心としたDFラインも素晴らしかったですね。
テレビで見ていても分かるほどに、
ラインの上げ下げは洗練されていました。

しかし、いくら時間がたって、流れが変わらなくても、
ガンバは浦和のゴールネットを揺らすことができない。
都築は当っていましたね。何度もピンチを防ぎました。
そうして、凌ぎ続けた浦和は、
カウンターから、途中投入の岡野のスピードで裏を取り、
その折り返しを、徐々にスペースを得て
ドリブル突破を見せ始めていた永井が、
87分、ゴール前で詰めて得点し、
そうして、終始ガンバペースの試合は、浦和が1-0で勝利。

ガンバの強さと、浦和の強さを見ることができた、
終わってみれば、2006年の総まとめのようなゲームでした。
試合中は、あまりそうは思わなかったんですけどね。
それは、多分、結果からくるもので、
やっぱり、浦和が勝つんだなぁと。
ガンバも十分に勝てたゲーム。むしろ、勝っていた。けれど、負けてしまって。
その攻撃力は、Jにおいてトップクラス。
しかし、それは、浦和の「試合に勝てる強さ」を、むしろ引き立ててしまいました。
浦和は、内容では完敗で。
3バックのレギュラーを全員欠き、
三都主もいなくて、劣勢をひっくりかえせるワシントンもいなくて。

でも、勝てる。

天皇杯の連覇という肩書きを手にした、という観点で考えると、
去年の清水との決勝の方が、内容がよく、浦和らしさが出ていて。
それでも、今日の試合のほうが、浦和の強さを、感じてしまった。
真中辺りでも書きましたが、流れに逆らえる、
それこそがサッカーの面白さ?いやいや。確かにそうなんだけど。
ここまで流れに逆らったシーンは、めったに見れませんよ。
浦和は強い。
そんなことを思ったワタシでした。

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