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(07/13)
究極の選択
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すこし遅れてしまいましたが、
サハラカップの決勝のレポートを、手短に、簡単に。
Jユースサハラカップ2006決勝戦
12月24日(日)/13:03/神戸ユ/2,660人
広島 2-0 F東京
得点:81' 保手濱直樹(広島)87'中野裕太(広島)
サンフレッチェ広島ユース | ||||||
中野 | 平繁 | |||||
藤澤 | 横竹 | |||||
保手濱 | 岡本 | |||||
遊佐 | 篠原 | 佐藤 | 野田 | |||
兼田 | ||||||
FC東京U-18 | ||||||
森村 | ||||||
岩渕 | ||||||
椋原 | 山村 | |||||
井澤 | 中野 | |||||
恩田 | 櫻井 | 吉本 | 山浦 | |||
権田 | ||||||
今年度のFC東京は初見。広島ユースは、何度か。
正直に言ってしまうと、
今年の今大会は、広島やFC東京よりも、
ガンバや名古屋が勢いのままに来るだろう、なんて思っていて。
しかしそれは、今年1年の成績はそんなに関係ないんだ、という、
去年、清水が優勝したときのそれのようでもあって。
そうはいっても、各年代別代表レベルがずらりと並ぶ、そんな両チームの対戦。
広島は伝統の4-3-3でなく、2トップだけども、
横竹が右でワイドな位置に陣取り、
藤澤はむしろボランチに近い位置で、
キャプテンの左SB遊佐のオーバーラップや、
2トップがサイドに流れられるように、
左のスペースを与えていました。
FC東京は2トップを並べて書くか迷ったけど、縦に置いてみました。
立ち上がりから広島がFC東京を押し込む。
ラインを高く設定し、サイドバックを起点として、
右サイドの横竹や、バイタルエリアに下がって受ける平繁にボールを渡す。
FC東京は、4-4-1-1のようなイメージで、
近年のユースの代名詞であった、4+4ダブルフラットゾーンで守る。
しかし、奪っても中盤では広島の寄せが早くショートカウンターを許し、
ロングボールで森村のキープから活路を見出そうとしても、
周囲の押し上げで遅れをとり、森村をサポートできずにチャンスを作れない。
特に、試合を通して、広島の選手は、
寄せと出足の早さはもとより、球際に非常に強い。
東京が短いパスを使用する際には、
それを正面で交錯して受け止めていました。
それでいて、広島は、後ろにボールを下げない。
アタッキングサードで平繁が絡んでの横パスなんかはありましたが、
そんな、前に攻めきる姿勢で、FC東京を自陣に押し込む。
FC東京も、前半25分過ぎたあたり?からは、
森村のポストからサポートができるようになり、
フィニッシュまで持っていけるようになりました。
その流れを後半からも継続させるのだけれど、
広島は徐々にFC東京のサイド裏を狙うカウンターにシフト。
FC東京の流れになるかと思いましたが、
そんな中でも決定機を迎えられる広島はさすが。
そんな展開で、後半は、
お互いが、縦に速い攻撃を繰り返し、決定機を生み出す。
ポストやバーに嫌われるシーンもありましたね。
後半残り10分の時間で、東京のGK権田が、
ハイボールの処理の際に、
ゴール前に飛び出した広島の保手濱と接触。
ホイッスルが鳴ってもおかしくはなかったのですが、ノーホイッスル。
こぼれたボールをいち早くものにしたのは、保手濱。
ボランチからの飛び出しで、広島が先制点を奪う。
2点目はそのすぐあとに、広島に与えられる。
カウンターで、左からゴール前にドルブルで独走する平繁は、
ゴール前で一瞬だけタメをつくり、
そのさらに左外を巻きながら追い越してPAに進入する中野にパスを通す。
中野が落ち着いて決め、2-0。
試合はそのまま終了。
序盤こそ広島が優勢だったものの、
それからは東京も盛り返すことが出来て、
むしろ、90分を通して1試合の感覚では、
東京が勝るとも劣らず、だったかもしれません。
森村に惜しいシュートが何本かあったので、
それが入っていれば、というのが正直な感想。
しかし、それよりも、前述しましたが、
広島の選手達の、玉際の強さ、中盤でのパス精度の高さが印象的です。
特に、広島の2点目は、精度の高いパスで繋ぎ、
平繁のスピードで離し、中野が後方から追い越す、
理想的な素早い攻守の切り替えから生まれたもので、
それは、東京が、特に後半にポストとして機能できていた森村を擁しながらも、
実現できなかった、カウンターの形でした。