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2024'11.23.Sat
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2006'12.22.Fri

他チームの記事はこちら。(インデックスページ)

J1チームの06年を振り返る的企画、第3回は、セレッソ大阪。
天皇杯のために飛ばしちゃったアビスパは、多分、次回でゴザイマス。


セレッソ大阪
J1リーグ 17位
勝点27 試合数34 勝6 分9 負19 得点44 失点70 得失点差-26

 セレッソ大阪 後期3バック基本布陣
 
    西澤   大久保    
        (柿本)    
      森島寛      
ゼ     (名波)     古橋
    下村   宮本   (藤本)
    (ピンゴ)   (河村)    
  山崎   ブルーノ   前田  
  (柳本)    (江添)      
      吉田      
 
 セレッソ大阪 4バック基本布陣
 
    西澤   大久保    
        (柿本)    
  古橋       森島寛  
             
    下村   宮本    
    (ピンゴ)   (河村)    
ゼ    ブルーノ    前田   藤本 
            (山田)
      吉田      
 
やっぱりね、メンバー変わりすぎ。
布陣欠くのに困ったですよ。参考程度に。

関係ないですが、ワタシは、開幕戦、瑞穂で名古屋vsC大阪を見ました。

昨年の最終節で惜しくも敗戦、
最終順位は一気に5位まで転落、
ガンバに優勝を渡してしまう。
それでも、最終節までもつれた優勝争い、
その中心にいたのは、紛れも無く、セレッソ大阪でした。

残念ながら、その勢いは今シーズンまで持ち越せなかった。
リーグ戦開幕4連敗の後にようやく1勝、
しかしその後途中で3分を含む、12試合勝ち無し。
その間、4月18日には、昨年からの監督であった小林伸二を解任、
塚田雄二監督の下で建て直しを計るも成績が出ない。
システムの変更や、起用選手の試行錯誤を積極的に行うも、
それは結果的に残念ながら裏目に。
6月には大久保が、8月には名波が加入するも、状況は改善されず。
その先にあったのは、昨年優勝争いをしたセレッソにとって、
まさか思うこともなかった、J2自動降格でした。

勢いがどーのと冒頭で言いましたが、
浦和やガンバのようなチームの持つ「強さ」と比べると、
昨年優勝争いを演じた「強さ」は、より、勢いであったり、
波のある「強さ」のように思えていたのは、私だけでないはずで。
したたかさ、な~んてありきたりな単語を使ってもアレですし、
そもそもガンバにしたたかさがあるのか的な話になってしまいそうですが、
そういった、勝者のメンタリティ的な部分には物足りなさがあって、、
今年も優勝争いに絡めるか、というと個人的には正直疑問ではありましたが、
まさか降格するとまでは思わなくて、びっくり。

開幕からとにかく結果が出ずに、セレッソは苦しむ。
昨年優勝争いに絡んだ監督を、早期で交代。
Jリーグにおいて、下位に沈んでからシーズンを折り返し、
それから監督を変えても間に合わず、
そうして残留するのは至難の業であるため、
フロントは早めに手を打ったんだなぁ、と。
そもそも、結果の出ない序盤から、改善しようとする姿勢は見られた。
監督交代、システムの変更、起用選手の試行錯誤、
大久保は6月には加入が決まって、後々だが名波も取れた。
姿勢は評価したいのだけど、それでも結果は残酷で。
もちろんファビーニョと久藤の穴は大きいけども、
それ意外は変わっていないのに、結果が出ないがために、
変えざるを得なくて、それでも事態は好転しなくて、また変えて、
そのうちにうまくいっていたところもうまくいかなくなっていて。
そんな、悪循環サイクルもあったかなぁと。
全てが終わった今だからこその、感想ですが。

個人的な今季の注目は、ファビーニョの穴でした。
昨年のセレッソで、流動的な前線3枚、大きくサイドに開く両ウイングバックによって、
あたかも薄くなってしまいそうな中盤を支えたのは、
新外国人ボランチのファビーニョでした。
ディフェンス時の中盤センターでの数的不利をかき消し、
オフェンス時には精力的にバイタルに飛び出して攻撃に厚みをもたらす。
セレッソを支えた、移籍していったファビーニョの、
その穴を埋めるような「代わり」の選手も、
その穴を埋めるチーム全体の「変わり」もなくて。
同ポジションに他の選手をそのまま起用しても、
昨年のそれは実現できないことは明らかであって、
山田卓や河村といった新戦力は、非常に優秀な選手なのですが、
そもそもファビーニョクラスの選手を連れてくるのは現実的に不可能、
必然的に後者の「変わり」に期待していたのですが、
昨年の幻影を求めてしまって、
序盤のつまずきは、そういったところにも少なからずあるんでないのかなぁと思っていて。

ただ、前述したように、そこから変わっていく姿勢が見られた。
しかし、それは実らずに、試行錯誤は裏目に出続け、
特にシーズン中盤は、残念ながらサッカーそのものが噛み合わないような印象でした。
それでも、シーズン終盤は、なんとかメンバーの固定ができて、
なんとかチームとしての下降は止まるものの、
それまでに失った勝点の代償は大きくて。
巻き返すことが出来ませんでした。

個々の選手のパフォーマンスも、よく無かったですね。
ブルーノ・クアドロスとゼ・カルロスの両外国人は、
昨年と比べると明らかに物足りなくて、
前者はシーズン折り返したあたりでケガで離脱、
後者はシーズンが進むと共に調子と積極性が下降線を辿っていきました。
左サイドでの消極的なプレーはそのままチーム状況を示していました。
サイドと言えば、右ウイングバックも人選が二転三転。
ピンゴ、酒本、藤本、古橋、山田など。
定まらない右サイド。先ほどファビーニョがぁと散々騒ぎましたが、
久藤の移籍も、大きな影響でした。
古橋も昨年ほどのインパクトは無かったですよね。
西澤は序盤こそ好調でしたが、徐々に調子が沈んでいきました。
年間通じて安定していたのは、前田あたりでしょうか。

セレッソのチームカラーは、時に不安定にすら映る、攻撃性。
J2で、そのスタイルは、異端であって、
不謹慎かもですが、来年のJ2は面白くなるかなぁなんて思っています。
1年で、昇格できるだけの力も、セレッソにはあるとも、思っています。


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