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(07/13)
究極の選択
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5日連続って、結構すごくね?
つまりはどんだけヒマなんだ自分と自問自答の日々。
いや明日テストですけどね。
いずれにせよ(←使い方が違う)多分そろそろ息切れします。
今回は清水エスパルス。ちなみに第9回。
J1は18チームなので、やっとこさ、折り返すわけですよ。
J1リーグ 4位
勝点60 試合数34 勝18 分6 負10 得点60 失点41 得失点差+19
ナビスコカップ 予選グループ敗退
天皇杯 準々決勝敗退 ベスト8
清水エスパルス | ||||||
チョ | マルキ | |||||
藤本 | 兵働 | |||||
(高木純) | (藤本) | |||||
枝村 |
伊東 |
|||||
山西 | 高木和 | 青山 | 市川 | |||
西部 | ||||||
ここの図がシンプルなのは、メンバーが固定できて、うまくいったから。
それは清水も例外でない。
近年は成績がよくなくて、
去年、満を持して(?)長谷川監督体制を迎えても、
降格争いを演じてしまって。
だから、今年、結果も、内容もよかったために、
躍進だとか、復活だとか、言われる。
その前兆は、リーグでの成績はよくなかったのに、
05年天皇杯で勝ち残って、
06年の元日に浦和と優勝を争ったときから、ありました。
そして、今年は、その流れを継続できた。
システムもメンバーも固定できた。
4-4-2フラット系で、今年J1で最も完成度が高かったのは、
間違いなく、清水。
4+4の、キレイに揃った2ラインゾーンは、
高い守備力を持って、事実、失点の少なさはリーグ2位。
高いレベルで安定していた組織力と守備力とを、チームの下地にして。
4-4-2フラット系の代名詞、サイドから崩す、ワイドなサッカーを可能にした。
基本は、右から。
右ウイングの選手が、サイドでボールを保持すると、
市川がその大外を回って上がり、
絞った左ウイングと枝村が、中央バイタルエリアに顔を出す。
下がってくるマルキーニョスとの相性もよく、
そして、彼らのフリーランは、あくまで、「バイタル経由ゴール行」。
(そうした動きと連鎖して、バイタルエリアを避けながら
斜めにゴール前に飛び出す動きがあったわけですが、いずれにせよ。)
流動性の中にも、はっきりと得点の匂いがする。
特に、清水の右ウイングである兵働が左利きであったことが、大きかった。
背中をサイドラインに、右足をより相手プレッシャーのキツイエリアに、
そして、ノープレッシャーで振り抜けるスペースのあるほうに、利き足である左足を。
利き足と逆サイドに置くことで、
体の角度を中央に保ちながら利き足でキープできて、
中央へのクロスやパスが可能になる。
ただ、先ほど背中と右と左と、3方向の話をしましたが、
一番大きいのは、残りの1つ、正面。
ブラインドサイドを真後ろ(=背中=サイドライン)と右(=相手ゴールライン)に
置くことで、プレッシャーの有無に関わらず大きな視野を確保できる。
って、当たりまえのことをづらづらと書いてしまったわけですが。
ただ、それは、兵働という選手が引き出しの多い選手であったことと、
そして、後方からフォローできる、
「右利きの」サイドアタッカー市川がいたことで、高い効果を発揮する。
その兵働に代表されるように、清水は、若手が奮闘。
兵働、枝村、青山、新人王藤本。
矢島も期待以上の働きでした。
でも、それ以上に、個人的に大きいと感じたのは、
西部や高木和や市川が、高いレベルで安定して計算できるようになったこと。
若いチームの中で、伊東や山西といった経験豊富な選手の役割も
もちろん見逃せませんが、ただ、中堅どころの頑張りも当然必要で、
それが、近年は欠けていた、と思います。
今年は、近年になかった勝負強さを身に付けました。
去年は降格争いをしているわけで、
真に低迷を脱したと言えるのは、来年から。
でも、偶然が積み重なった一過性の強さじゃなくて、
しっかりとしたベースが出来たので、大丈夫だと思います。
06シーズン、ワタシ的に、見ていて最も面白いサッカーをするチームの一つでした。