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(07/13)
究極の選択
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と、言うことで。
前回のエントリーの通り、岐阜に行ってきたので、
試合の感想を。
でも、せっかくだから、前回のエントリーから先に見てもらえるとうれしい。
別に、なんとなくなんだけど(なんだそりゃ
12月23日(土)13:00~
岐阜県岐阜市長良川球技場メドウ(3,040人)
第8回JFL入れ替え戦 第2戦
FC岐阜 4-1 ホンダロックSC
24分 片桐淳至(FC岐阜)
61分 片桐淳至(FC岐阜)
82分 小島宏美(FC岐阜)
85分 伊藤哲也(FC岐阜)
89分 水永翔馬(ホンダロックSC)
FC岐阜 | ||||||
池元 | 片桐 | |||||
北村 | 高木和 | |||||
山田 | 吉田 | |||||
平岡 | 菊池 | 小峯 | 中尾 | |||
日野 | ||||||
ホンダロックSC | ||||||
水永 | 浅見 | 池田 | ||||
倉石 | 落合 | |||||
南 | ||||||
廣池 | 白川 | 澤村 | 猿渡 | |||
角田 | ||||||
FC岐阜はテレビで1,2回見たけども、ホンダロックは初見。
それにしてもFC岐阜は豪華。
途中出場の森山、小島、伊藤も含めて、
元J選手という肩書きだけでなく、
実績を備えた選手がずらり。
それでない選手、たとえば池元なんかも、東福岡で有名でしたね。
北村と高木和は左右を入れ替わったりしていて、
GLORIOUS GREENさんのブログでは逆ですが、
あくまで私の感想ということで、ご了解下さい。
ホンダロックの並びは、微妙。
公式ページでは廣池が中盤に上がった3バックになっているが、4バックだったと思う。
南と落合は基本ポジションからあまり動かないが、倉石は左右問わず顔を出す。
その分のスペースには廣池が出て行くので(特に立ち上がりは高い位置でした)、
DFはもしかしたら3枚だったのかもしれなくて、
主に廣池サイドに流れて受ける片桐との関係上、そう見えたの、かも、しれないですが。
FW3枚は左右上下にと流動的。特に池田は、水永と浅見とのポジションチェンジだけでなく、
中盤と前線を行ったり来たりで非常に精力的でした。
入れ替え戦の第1戦を4-0で落としているホンダロックは、
なにしろ4点は最低取らなければいけないわけで。
当然、開始から前がかりにならざるを得ない。
ホンダロック初見のワタシには、それまでとの差は分からないのだけど、
立ち上がりから、後方でパスを回してじっくり攻めるのでなく、
前線に3枚を置き、彼らの落としを、サイドバックや中盤の選手が拾い、
高い位置での前を向いたフリーな状況、
オープンシチュエーションを作り、フィニッシュにつなげる。
ホンダロックの攻撃は、バイタルエリアを避け、主にサイドから。
布陣図を見れば分かるように、
同一サイドに3人を集め、数的有利を作り出すことに成功。
サイドバックの前まで流れた長身FWの水永、浅見から、
同サイドのサポートの選手に繋げる。
特に立ち上がりは、ホンダロックの左サイドが優勢で、
FC岐阜の右サイドバック中尾が数的不利で後手後手の対応に。
これで4-0で負けたのか、と、思わせてくれるほどに、
試合開始からはホンダロックの流れでした。
しかし、それは長くは続かなくて。
前半24分に、岐阜FCが一瞬の隙を突いて先制。
そこからは、徐々にFC岐阜に流れが傾いていきました。
片桐や高木が前を向いて仕掛けられるようになる。
推測でものを言ってしまい申し訳ないですが、
おそらく、このレベルで片桐・高木の突破力は圧倒的で。
ホンダロックはそれまでは片桐に前を向かせないような守り方をしていたのですが、
片桐が徐々に中盤に下がるようにプレーエリアを広げ、
ボールに触りだし、マークを緩めることに成功。
高木は完全に消えていたのですが、時間と共に前を向いてプレーが出来るようになる。
ホンダロックのDFラインは、相手選手に後ろ向きでのプレーを強要させることで、
それまでは前向きのベクトルで集中して守っていたのですが、
前がかりになるFC岐阜への対応が後手後手になってしまう。
すると、前線3枚に素早く当ててからフォローできていたのが、
距離があまりに離れてしまい、サポートできなくなっていく。
特に倉石と南のセカンドボール回収力は目を見張るものがありましたが、
それまでホンダロック中盤が拾えていたボールを、
FC岐阜の両ボランチ、吉田と山田に全て拾われるようになって。
吉田と山田は試合を通して前がかりになることはなく、
常にDFラインの前に構え、そんな中では、
比較的サイズに恵まれた水永と浅見のFWは、
それまではポストにはなれていたものの、
サポートが無くなったためにうまくいかなくて、
それでいて単独では局面を打開できませんでした。
しかし、それを差し引いても、FC岐阜のCB小峯は、パーフェクトな出来。
試合終了間際に2回目の警告で退場になるものの
(何分だったか分かりません・・・ご存知の方は、是非)、
1試合を通して非常に安定していました。
菊池の非常に秀逸なカバーリングを受け、
それと前に出る小峯、という役割分担が明確でした。
自分より10センチ近く高いFWに競り勝ち、体を入れてボールを奪い、
それでいて右SB中尾(おそらく、攻撃が長所、守備が短所であると思われる)の
守備時のミスをもカバーし、高い位置にまで攻撃参加をさせていました。
菊池や平岡との連携も良かったですね。
後半開始時から、ホンダロックは、
前線と中盤とを精力的に行き来していた池田に代えて、日高を投入。
池田とは違い、明らかに左ウイング的に高いポジションを取ってカウンターに備えていました。
5点取らなければいけないので当然の策でしょう。
しかし、前半途中から、特に中盤で劣勢に立たされる中、
守備時に中盤まで下がってくる池田の貢献度は大きくて、
それが無くなったことは、結果的にFC岐阜の勢いを加速させてしまいました。
肝心の日高は、終盤こそボールに絡んで高いテクニックを見せましたが、
それまではボールが渡らず、触ることすら出来ませんでした。
先制点から徐々にFC岐阜に傾きだした、その流れは、
結局、最後まで、FC岐阜側に傾き続けました。
片桐が2点目を決め、途中出場の小島がミドルで3点目、
片桐が得たPKを伊藤が決める。
重なる追加点が表すように、ゲームはFC岐阜が支配していて、
それを根底で支えていたのが、高木と片桐の個人技でした
高木は立ち上がり消えていたのが嘘のようにキレキレで、
単独でのドリブル突破を幾度も見せました。
片桐も、2人くらいなら鮮やかに引き剥がし、幾度も決定機を作り出す。
終了間際に、おそらく全選手が「プレーが切れた」と勘違いした、
その一瞬の空白から、ホンダロックはなんとか1点を返しますが、そこで試合終了。
第一戦を4-0で、第二戦を4-1で共に勝利したFC岐阜がJFLに昇格を、
そして、残念ながら、敗れたホンダロックは、降格となりました。
FC岐阜はショートパスが主体なのだけど、
ワンタッチでのパスだったり、後方からのオーバーラップなどの、
そういった連動性がありませんでした。
(それでも右サイドバックの中尾は積極的に前に出て厚みを与えていましたが。)
前線の選手までつなげて個人技で勝負する。
しかし、立ち上がりから、
ホンダロックに片桐あたりが前を向かせてもらえずに、
バックパスの選択しか出来ず、
連動性が無い中でのバックパスは、まさに「振り出しに戻る」でした。
JFLにカテゴリーがあがることで、個々の技術差は確実に縮まるわけで、
今日のようなサッカーならば、片桐や高木和が通用しない場合、
それはそのまま攻め手を失うという意味であって、
果たして、そのあたりが、今後どうなるのか、非常に興味深い。
逆に、ホンダロックは、そうして、狙い通りなのでしょうか、
立ち上がりから先制点までは、
FC岐阜の長所を消し、攻められて守るのでなく、
そもそもの攻撃力を打ち消すことに成功できていました。
しかし、絶対に欲しかった先制点を奪われ、
片桐や高木和が勝負してくるようになって、
DF陣が後手をふみ、中盤の負担が増したために、
それまで出来ていた前線へのサポートが薄くなり、
セカンドボールも拾えなくなる。
そんな連鎖が起こってしまって。
特に、4点5点を取る必要がある中で、
流れを持っていかれ、決定機を作れなくなったのは致命的で、
それはやはり中盤の負担増加によるサポートの遅れが大きかったのかと。
個人的には、試合開始から、確かにホンダロックのペースだったんだけど、
それでも、もっと、もっと、貪欲に行ってもよかったんじゃないのかなぁ、なんて。
このカテゴリーの試合は始めて見ましたが、
入れ替え戦という特殊な条件もあったのでしょう、
ユースやサテライトのような、共有された戦術的な意図がよく見えて、
だがしかしどこか淡白な、それとは違って、
語弊を恐れずに言うと、もちろんいい意味でですが、
高校部活サッカーのようなものに、より近い、
しっかりと気持ちの入った試合でした。
テレビで見れない方がいると思いますので、
先ほどもご紹介しましたが、GLORIOUS GREENⅡさんや、
「FC岐阜」を岐阜県養老町から世界へ発信するブログさんに、
試合経過などの詳しいレポートがございますので是非。
私自身も当エントリーに関して参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
で。最後に。
真っ赤な鯱のココロさんで、
ウワサのゴリサンドの画像を発見。
食べりゃ良かったorz
一人観戦だったら絶対食ってた。ちきしょうめ。