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(07/13)
究極の選択
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2006'12.20.Wed
他チームの記事はこちら。(インデックスページ)
アビスパが天皇杯を残していたため、
先に広島のを書いちゃいました。
ので、アビスパはまた後ほど。
九州から、本州に突入。
J1チームの06年を振り返る的企画、第2回は、サンフレッチェ広島。
サンフレッチェ広島
J1リーグ 10位
勝点45 試合数34 勝13 分6 負15 得点50 失点56 得失点差-6
ナビスコカップ 予選リーグ敗退
天皇杯 5回戦敗退
ペトロヴィッチなんですね。ペ「ド」ロヴィッチだとばかり。
昨年から引き続き、監督は小野剛だったのだけども、4月18日に辞任。
中盤をフラット型にした4-4-2に取り組んでいたのだが、
中央により適正のあるベットをサイドに起用するなど、
機能していない広島を見せられた外野からしてみると、
どうにも采配面での疑問が出てきてしまうわけで。
そのうちに、中盤をひし形にしてトップ下を置いたのだが、
去年の躍進のきっかけとなったそのシステムを持ってしても
立て直すことが出来なかった。
それからW杯中断期間までは、
望月一頼GKコーチが監督代行として、
非常に現実的な、つまりは大きく引いてのカウンターサッカーで、
新監督に託すため、耐える。
そして、ペトロヴィッチが監督に就任すると、
広島は、まさしく文字通り、息を吹き返す。
早めに小野監督をあきらめたフロントの判断は成功した。
昨年の守備の要であったジニーニョを放出したときにはどうしたものかと思ったし、
その上で、戸田ならまだしも盛田とか森崎和とか駒野で3バックを組んでしまうのだから
こちらとしては気が気でないんですが(笑)、
それこそが、現A代表監督のオシムが掲げるサッカーイズムそのものであった。
3枚で押し上げ、高い位置からのバックからのビルドアップを狙う。
望月監督代行は言うに及ばず、
小野剛前監督も、あえて分かりやすく二分化して話すと、
ポゼッションでなくカウンターを志向していた。
Jリーグ屈指のサイドバックである、駒野と服部。
彼らによる、ボールを奪っての素早いサイド攻撃。
そして、これまたJリーグ屈指の2トップ、佐藤寿とウェズレイは、
カウンターの展開から攻めきるだけの力を持っていました。
そんな中、ペトロヴィッチ新監督は、両サイドを駒野と服部に任せ、
そうして、より中央を厚く、そして押し上げ、コンパクトに、ポゼッション。
W杯中断期間を挟んで、その前の広島と、その後の広島の、
それは完全に別のチームで、その変貌は印象深い。
ただ、そうした目指すサッカーが、予定通りうまくいくわけでないのがサッカーであって、
一試合90分を通して、押し上げて、陣形をコンパクトにすることは叶わなかった。
流れが相手チームにある時間帯、が、あることは仕方が無い。
それでも広島は押し込まれてからのリカバリーに課題を残した。
特に、アンカーを一枚置く場合、押し込まれたときに、
3バック+ウイングバック2枚の5バックとなり、
一枚のアンカーもDFラインに吸収され、
2オフェンシブが自陣まで引いてこなければならない状況が、
まるで綱引きのようにずるずると生まれがち。
そうした状況から、盛り返すだけの力。
そこからまた流れを引き寄せる、取り戻す、その力が。
広島もだけど、中位のチームと、その上との、違い、とか言ってみる。
とにもかくにも、早めの監督交代劇を経て、10位でシーズンを終える。
もうなんかいろいろとシャムスカな感じなんですが(笑)
ここまでチームを変えられたのには脱帽でございます。
個人で見ていくと、新外国人のダバツは本来SBらしいんですが
攻撃の起点として機能していたし、
森崎和は、マルチなハーフとしての能力を持ってして期待に応える。
ただ、ダバツは怪我で終盤は控えでしたし、
森崎和もよくやっていたとは思いますが、
まだまだ、DFとして、守備面でのポジショニングなどの課題が残りました。
盛田もミスが見られましたが頑張ってましたよね。
センターで起用されたのは、柏木、青山、森崎浩。
柏木と青山は、ペドロヴィッチ体制における広島の象徴的な選手でしたね。
各々、U-19代表、U-21代表での活躍もありました。
特に、柏木にいたっては、まちがいなくチーム内での成長があって、
それがU-19代表にも還元された。
あんなに飛び出す選手じゃ無かったよ。ユース時代は。
そうした若手二人の活躍もあってか、話題に上らないことが多い森崎浩ですが、
柏木に自由を与え、青山の1ボランチという難しい役割による負担を軽減。
バランサーとしての新境地を、とか言っちゃうと失礼なんでしょうかね。
ただ、今の広島が、もう一つ上に行くためには、
森崎浩のところでもっと積極的に攻撃に絡むことが必要だと勝手に思っています。
仕掛けるプレー。柏木は若くしてそれを会得出来た選手ではないでしょうか。
広島のエースとしても、日本代表としても、年間を通して活躍したのは佐藤寿。
カウンターの際にはサイドで流れながらのキープも出来るし、
それでいて最大の特徴である得点感覚をも1年間発揮し続けたのはさすが。
チーム状況に左右されない、常に高いパフォーマンスを計算できる選手。
明確な長所がありながら、それでいてマルチタスクが可能である点は、
オシムにA代表で右サイドに据えられた事からも分かる。大変そうでしたが。
最後にウェズレイ。なんか印象的なゴールが多かったですよ。
左サイドから、ファーサイドの、
ゴールポストとバーの交差するその一点ギリギリに、巻いて落としての得点。
何本かありましたよね?
J1リーグ 10位
勝点45 試合数34 勝13 分6 負15 得点50 失点56 得失点差-6
ナビスコカップ 予選リーグ敗退
天皇杯 5回戦敗退
基本布陣(ペトロヴィッチ監督下) | ||||||
ウェズレ | 佐藤寿 | |||||
森崎浩 | 柏木 | |||||
服部 | 青山 | 駒野 | ||||
盛田 | 戸田 | 森崎和 | ||||
(ダバツ) | ||||||
下田 | ||||||
昨年から引き続き、監督は小野剛だったのだけども、4月18日に辞任。
中盤をフラット型にした4-4-2に取り組んでいたのだが、
中央により適正のあるベットをサイドに起用するなど、
機能していない広島を見せられた外野からしてみると、
どうにも采配面での疑問が出てきてしまうわけで。
そのうちに、中盤をひし形にしてトップ下を置いたのだが、
去年の躍進のきっかけとなったそのシステムを持ってしても
立て直すことが出来なかった。
それからW杯中断期間までは、
望月一頼GKコーチが監督代行として、
非常に現実的な、つまりは大きく引いてのカウンターサッカーで、
新監督に託すため、耐える。
そして、ペトロヴィッチが監督に就任すると、
広島は、まさしく文字通り、息を吹き返す。
早めに小野監督をあきらめたフロントの判断は成功した。
昨年の守備の要であったジニーニョを放出したときにはどうしたものかと思ったし、
その上で、戸田ならまだしも盛田とか森崎和とか駒野で3バックを組んでしまうのだから
こちらとしては気が気でないんですが(笑)、
それこそが、現A代表監督のオシムが掲げるサッカーイズムそのものであった。
3枚で押し上げ、高い位置からのバックからのビルドアップを狙う。
望月監督代行は言うに及ばず、
小野剛前監督も、あえて分かりやすく二分化して話すと、
ポゼッションでなくカウンターを志向していた。
Jリーグ屈指のサイドバックである、駒野と服部。
彼らによる、ボールを奪っての素早いサイド攻撃。
そして、これまたJリーグ屈指の2トップ、佐藤寿とウェズレイは、
カウンターの展開から攻めきるだけの力を持っていました。
そんな中、ペトロヴィッチ新監督は、両サイドを駒野と服部に任せ、
そうして、より中央を厚く、そして押し上げ、コンパクトに、ポゼッション。
W杯中断期間を挟んで、その前の広島と、その後の広島の、
それは完全に別のチームで、その変貌は印象深い。
ただ、そうした目指すサッカーが、予定通りうまくいくわけでないのがサッカーであって、
一試合90分を通して、押し上げて、陣形をコンパクトにすることは叶わなかった。
流れが相手チームにある時間帯、が、あることは仕方が無い。
それでも広島は押し込まれてからのリカバリーに課題を残した。
特に、アンカーを一枚置く場合、押し込まれたときに、
3バック+ウイングバック2枚の5バックとなり、
一枚のアンカーもDFラインに吸収され、
2オフェンシブが自陣まで引いてこなければならない状況が、
まるで綱引きのようにずるずると生まれがち。
そうした状況から、盛り返すだけの力。
そこからまた流れを引き寄せる、取り戻す、その力が。
広島もだけど、中位のチームと、その上との、違い、とか言ってみる。
とにもかくにも、早めの監督交代劇を経て、10位でシーズンを終える。
もうなんかいろいろとシャムスカな感じなんですが(笑)
ここまでチームを変えられたのには脱帽でございます。
個人で見ていくと、新外国人のダバツは本来SBらしいんですが
攻撃の起点として機能していたし、
森崎和は、マルチなハーフとしての能力を持ってして期待に応える。
ただ、ダバツは怪我で終盤は控えでしたし、
森崎和もよくやっていたとは思いますが、
まだまだ、DFとして、守備面でのポジショニングなどの課題が残りました。
盛田もミスが見られましたが頑張ってましたよね。
センターで起用されたのは、柏木、青山、森崎浩。
柏木と青山は、ペドロヴィッチ体制における広島の象徴的な選手でしたね。
各々、U-19代表、U-21代表での活躍もありました。
特に、柏木にいたっては、まちがいなくチーム内での成長があって、
それがU-19代表にも還元された。
あんなに飛び出す選手じゃ無かったよ。ユース時代は。
そうした若手二人の活躍もあってか、話題に上らないことが多い森崎浩ですが、
柏木に自由を与え、青山の1ボランチという難しい役割による負担を軽減。
バランサーとしての新境地を、とか言っちゃうと失礼なんでしょうかね。
ただ、今の広島が、もう一つ上に行くためには、
森崎浩のところでもっと積極的に攻撃に絡むことが必要だと勝手に思っています。
仕掛けるプレー。柏木は若くしてそれを会得出来た選手ではないでしょうか。
広島のエースとしても、日本代表としても、年間を通して活躍したのは佐藤寿。
カウンターの際にはサイドで流れながらのキープも出来るし、
それでいて最大の特徴である得点感覚をも1年間発揮し続けたのはさすが。
チーム状況に左右されない、常に高いパフォーマンスを計算できる選手。
明確な長所がありながら、それでいてマルチタスクが可能である点は、
オシムにA代表で右サイドに据えられた事からも分かる。大変そうでしたが。
最後にウェズレイ。なんか印象的なゴールが多かったですよ。
左サイドから、ファーサイドの、
ゴールポストとバーの交差するその一点ギリギリに、巻いて落としての得点。
何本かありましたよね?
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